吧,可是我坐不住,又去了兩三次浴池。房間裡暗沉沉的。與鄰室相隔的隔扇上開了一個四
方的洞,門楣上吊著一盞電燈,兩個房間共用著一盞燈。
咚咚咚咚,在驟雨聲中,遠處隱隱約約傳來了鼓聲。我幾乎要把窗板抓破似的開啟了它,
探出身子去。鼓聲似乎更近了。風雨擊打著我的頭。我閉上眼睛側耳傾聽,想知道這鼓聲從
哪裡來,是怎麼來的。不久,傳來了三絃的聲音,傳來了女人的呼喊聲,還有鬧哄哄的歡笑
聲。我明白了,藝人們被叫到小客棧對面的飯館裡,在宴會上演出去了。可以辨出兩三個女
人和三四個男人的聲音。我期待著那邊結束後,她們會到這邊來。可是那場酒宴熱鬧非凡,
看樣子要一直鬧騰下去。女人的尖叫聲不時像閃電一般刺破黑夜。我神經緊張,始終敞開門
窗,一動不動地坐著。每當聽到鼓聲,心裡就暢快了。
“啊,舞女還坐在宴席上。她坐著敲鼓呢。”
10
太鼓がやむとたまらなかった。雨の音の底に私は沈み込んでしまった。
やがて、皆が追っかけっこをしているのか、踴り回っているのか、亂れた足音がしばら
く続いた。そして、ぴたと靜まり返ってしまった。私は目を光らせた。この靜けさが何で
あるかをやみを通して見ようとした。踴子の今夜が汚れるのであろうかと悩ましかった。
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した。雨が上がって、月が出た。雨に洗われた秋の夜がさえざえと明るんだ。はだしで湯
殿を抜け出して行ったって、どうともできないのだと思った。二時を過ぎていた。
第三章
あくる朝の九時過ぎに、もう男が私の宿に訪ねて來た。起きたばかりの私は彼を誘って
湯に行った。美しく晴れ渡った南伊豆の小春日和で、水かさの増した小川が湯殿の下に暖
く日を受けていた。自分にも昨夜の悩ましさが夢のように感じられるのだったが、私は男
に言ってみた。
「昨夜はだいぶ遅くまでにぎやかでしたね。」
「なあに。聞こえましたか。」
「聞こえましたとも。」
「この土地の人なんですよ。土地の人はばか騒ぎをするばかりで、どうもおもしろくあ
りません。」
彼が餘りに何げないふうなので、私は黙ってしまった。
「向こうのお湯にあいつらが來ています。��郅臁ⅳ長瀝槨蛞姢膜堡郡紉姢à菩Δ盲皮�
やがる。」
彼に指さされて、私は川向こうの共同湯のほうを見た。湯気の中に七八人の裸體がぽん
やり浮かんでいた。
ほの暗い湯殿の奧から、突然裸の女が走り出して來たかと思うと、脫衣場のとっぱなに
川岸へ飛びおりそうな格好で立ち、両手を一ぱいに伸ばして何か叫んでいる。手拭もない
真裸だ。それが踴子だった。若桐のように足のよく伸びた白い裸身を眺めて、私は心に清
水を感じ、ほうっと深い息を吐いてから、ことこと笑った。子供なんだ。私たちを見つけ
喜びで真裸のまま日の光の中に飛び出し、爪先きで背いっぱいに伸び上がるほ